テキストサイズ

子犬、拾いました!

第4章 お互いの誕生日

何をあげようかな? 腕時計? 財布とかかな?
うーん… 男の子が欲しい物ってわからないなぁ。

でも、陽太くんなら何をあげても喜んでくれそうだな。

部屋に入って、弟に電話する。


「もしもーし。今電話大丈夫?」

「またか、良いけど」

「ごめんごめん、あのさ、男の子が誕生日にもらったら嬉しい物って何? この前言ってた子が誕生日なんだよね」

「あー、あの姉貴の彼氏?」

「だから、ちがうって!」

「ふーん、俺なら鞄が欲しいけど。その人年いくつなの?」

「22歳になるよ」

「げっ、姉貴より年下じゃん…。 香水でもあげれば。 付き合うなら年上にしろよな」

「だから!ちがうったら!  ありがとう、もう切るね」

「あいよ、じゃな」


ほんと、あいつ人の言うこと聞いてないよね…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ