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奇跡を信じて

第28章 3回裏ジャガーズの攻撃

      
        (中継)
 「試合は3回表まで進み、まだ0対0です。3回裏のジャガーズの攻撃は、4番の主砲クルーズからです。初球を打ちました。ライト前へ痛烈なヒットです。ノーアウト1塁で、次の打者は田村です。1打席目はフェンスぎりぎりのレフトフライでした。現在、田村のホームランは42本で、バークランドとわずか1本差です。ピッチャー、野口、第1球目を投げました。内角高めボールです。そして、2球目はワンバウンドで、辛うじてキャッチャーが捕りました。カウントは2ボールとなりました。そして、野口、第3球目を投げました。田村、打ちました。打球はレフト方向へ飛んでいます。ファールか、ホームランか? レフトのポールに当たっています。ホームラン、2ランホームランです。第43号ホームランです。ついにバークランドと並びました。2対0でジャガーズがリードです」

 「5回裏まで、ジャガーズが2対0で勝っています。6回表の攻撃は、3番の石黒が2ベースを打ち、4番のホームラン王、バークランドが打席に入りました。川籐さん、ピッチャーは勝負してくるでしょうか?」と江川が言うと、

 「ジャガーズのエース、福山ですからね。彼にも意地というものがあるので、勝負をしてくるでしょう」と川籐が言った。

 「福山、第1球目を投げました。バークランド打ちました。打球はレフト方向へ飛んでいます。レフト、バックしています。スタンドへ入るのか? レフトの早乙女、ジャンプをしフェンスに激突して倒れています。早乙女、右手を上げています。グラブにボールが入っています。ファインプレーです」


  その後、7回表にパイレーツの5番の三上、6番、小泉が連続ヒットを打ち、7番の青山が3ランホームランを打ったため、3対2とパイレーツがリードしたのだ。

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