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はじまりの書

第2章 地理

【アウィーコート王国】
 東西を深い森と山に挟まれた小国。北は軍事大国のエカタバガン帝国(後述)に接している。ただし、間に悪路の多い丘があるため、侵略を受けることはほとんどない。南には、エカタバガンと並ぶ大国、アマヤイシンと接している。アマヤイシンは大国ではあるものの、他国を侵略することを望んでいないので、アウィーコートとの関係は悪くはない。
 国の中央に、王都・ケファライオがあり、周囲は頑丈な城壁で囲まれている。王都の周辺には多くの集落があり、おもに農業が盛ん。代々の王は、ピスティも含めて決して賢君とはいえず、重臣を主とした多くの人々の尽力によって、なんとか国政が持っている状態。土地は肥沃で商人も多いが、そうした資源を使いこなせていない。言論は自由で、城の警備も他国に比べると甘い。比較的自由な国。

【ウジミス村】
 アウィーコート王国に属する村のひとつ。住人の多くは農業を営んでいる。エカタバガン帝国との国境に近いため、侵略される場合は危険。また、怪物や盗賊の集団による襲撃の心配もあとをたたない。

【フローリオ砦】
 アウィーコートの王都・ケファライオのきたに位置する砦。その昔、「暴虐の100日間」(後述)と呼ばれる暴動が起きた時、暴徒を鎮めるために建てられた急ごしらえの砦。今は使われておらず、子供たちの間では、「幽霊砦」と呼ばれ、恐れられている。ピスティも、幼い頃に、ここへ幽霊退治をしに行ったことがある。

【エカタバガン帝国】
 アウィーコート王国の北に位置する世界屈指の軍事大国。重装備の兵士による人海戦術を駆使し、世界制覇を目論んでいる。ただし、人数にものを言わせていることで、策略に通じている者は少ない。

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