5 minutes妄想シチュエーション♡
第5章 魔法少女のアルバイト・同僚→同僚(片想い編)
(貴女でなければ有り得ない、優しい星光のような魔法少女の力を辿ってその姿を探し歩くと、あっという間に私は貴女に行き着いた。仕事を終えて、私達の持つ特有の力を封じた貴女はどこか安堵した顔で、会社帰りみたいなスーツ姿の女性二人を遠目に見送っていた)
お疲れ様。今日のお客さん、あの人達だったの?
かよわい女の子が無理しちゃダメだよ、声かけてくれたら手伝ったのに。
本当、こんな副業があるだけでも奇天烈なのに、業務内容なんて経験者ほぼゼロじゃん?ってくらいに非科学的だよね。
……魔法少女のアルバイト。もっとキラキラしてるのかと思いきや、蓋を開けたら、霊媒師に近いし。さっきの女の人達もそうだったの?例の失われた古代国の人達の霊にとり憑かれると、お決まりの精神的な支障とやらをきたしてた?
(私があれこれ貴女に問うのは、この魔法少女のアルバイトという特殊な副業を始めてまもなくて、まだ不可解な点も多いから。経験も大事だけれど、見聞も欠かせないんだよね。
と言えば、聞こえは良い?
実は同時期に入った貴女のことが気になってるの。でも基本的に、魔法少女は単独で業務をこなす仕事。同業者が顔を合わせるには、今みたいに偶然近くに気配を感じた時、捕まえるしかないんだぁ……)
怪我はなかった?元人間の霊のくせに、凶暴なヤツが多いからね。
吸い込まれそうに優しい目。透けるような白い肌。指に全然絡みつかない、さらさらの髪。貴女は、かすり傷一つだってつくべきじゃないよ。何でこんな仕事始めたの?
(私達がこの仕事で得る報酬は、もちろんお金。それから寿命。本業は安定した事務の仕事をしているという貴女には、どちらも危険を冒してまで必要とする理由が思い当たらない)