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風に吹かれて2

第59章 Daylight

こうやって考えていくと、やっぱり仕掛け人は文春なんですよね。
最初に外国人記者クラブで会見をなさった方が、文春の勧めで実施したと仰ってましたけどね。

あの会見の質疑応答で「もしこのJ事務所社長に関する疑惑がTVで取り上げられていたら、自分の親も入所させなかっただろう」というようなことを彼が仰ったのがきっかけで、この件を知りながら放置したTV局やマスコミの責任ってのが突然問題視されるようになった。

わけですが。
TV局がちゃんと取り上げて追及しなかったのには理由があって、週刊誌発の情報は当時そもそも信用されてなかったからですよねぇ。



以前の記事で「ゴシップ・噂」と書きましたが、そもそも週刊誌って何の証拠もない記事を常に販売してるでしょう?

身近なスタッフによると、とか、関係者に取材したところ、とかソースはいつも曖昧で。
いかにも本当くさく大衆の興味を煽る記事ばかり出しているのは昔からのことです。

週刊誌とはゴシップ好きな人々が真偽の定かでない噂話を面白がって楽しむツール、という認識が普通だったんですね。

だからこの問題が出てきた当時、それを真に受けて経費をかけてしっかり取材しようとするTV局はなかった。



ファンじゃないお若い方の中には、そんな昔から性加害があったのに業界は見て見ぬふりをしてきた、とゴシップを真に受けてしまって憤る人もおられる現状ですけど、踊らされてることに気づいてないんだろうなぁ。

と思います。
思うツボですね。

まともに受け取って欲しいなら、正規の手順を踏んで訴えれば良いだけなのに、それをしないでゴシップ誌に情報として売ったのだもの。
真剣に世の中に対して告発しようとするなら、当たり前のやりかたで刑事告発すれば良かったんですよ。

ゴシップはどこまでもゴシップとして本気にしない分別を持ちましょう。なんでも信じたら駄目です。



今回、加害者とされる前の社長さんが亡くなった状況で、かつ裏を取る必要がないYouTube上において、デビュー出来なかった元Jrが自分は被害に遭ったと言い出したから。

死人に口なしの状況に生き証人が出てきたことで、ゴシップ誌に価値が出ちゃったんだよね。
被害者救済という大義名分を掲げて、堂々と儲けられる千載一遇のチャンスと踏んだんでしょうねぇ。

そこに群がってきた団体が、きっといくつもあるのです。

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