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風に吹かれて2

第2章 夢でいいから

年末の番組で、赤君がトークの最中に「これは5人の総意として言った訳じゃないよ、俺がそうだ、って話だけどね」という風に口にしたシーンがありました(ニュアンスね)。

あれはちょっと切なかったな。

休止発表してから特に、彼はグループのスポークスマン的役割を率先してやってきたように見えて。
元々、そういうことは得意だろうし、苦も無く自然にやっているように視聴者には映るけどね。

実際にやっている側にしてみれば、この約2年間はずっと臨戦態勢だったのではないかと思う。
お疲れ様だったね。
ありがとう。



何しろ彼は、いろんな意味で「出来る人」だから、仮に本人がイッパイイッパイであってもそう見えないタイプじゃないのかな。
普通にやっているように見えるからって、本人も楽々やっているとは限らないな、と私は見てて思ってました。

不特定多数の視聴者に一挙手一投足を見られる仕事だから、言動に対する反応がどう返って来るかについては、この世界に入った時から常に意識していたでしょう。
職業柄もあるし、元来そういうのは得意な人なんだろうな、とは思う。

でも、普通に考えたら、他人の目がある時には常に警戒心を忘れずに緊張していなければいけないってことだもの。疲れるよね。



対外的な事だけじゃなく、思わず零れてしまった自分の気持ちが、彼が口にしたことでグループの総意的に受け取られてしまったらさ。

他のメンバーに迷惑が掛かったら申し訳ない、という気持ちも持ちながらやってたんだ、とわかると切ない。
実際にそういう出来事もあったのだろうし。
批判もね。

休止前の時期、今後の活動について誰もが躍起になって知りたがり、言葉の端々を捕まえて探りを入れていたから。
張りつめていたと思いますよ。

いや、全部勝手な想像ですけどね(;^ω^)



現在大人気のアニメ映画で、弱き者を守るのが強く生まれた者の責務、という炎の柱が出て来るじゃん(好き~)。
あれと重なるものがあるのです。
自分の役割を責務として受け入れて、別に当たり前です、みたいな顔でさ。

出来る人がやればいいんですよ、と本人は思ってそうだし、努力して磨いてきたスキルに対する自負もあるに違いないけど。

出来そうに見えるからって、そんなにいろいろ背負わせて追い詰めないで、と感じたこともあった2年間でした。

ありがとう。

ありがとね。

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