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変態ですけど、何か?

第11章 淳也

あたしは休日をもて余していた。
折角有給を取ったと言うのに、二日間もオナニー三昧の日々を過ごしている。

初日に渡辺という嫌な男と知り合い、
悲惨な一日を過ごすことになって、
ちょっとSNSから遠のいているのだ。

メッセージは沢山届いているが、あたしの欲望に訴えかけて来るものはない。

ただ、抜きたいだけの男とセックスするのもいいけれど、渡辺みたいにセコい男は真っ平だった。

あたしは、燻る欲望を慰めるために、クリトリスを愛撫しながら、
ふと、篠原淳也の事を思い出した。

女装した姿も、男の姿の淳也も
結構面白いかも?

あたしは教えてもらった番号をプッシュした。


「もしもし・・・」
淳也の、少し警戒した声がした。

「あの、あたし・・・」

「里帆さん、だよね?」
急にトーンが変わった。

「ええ、里帆です。今日は、淳子さんにお会いしたくて・・・」

「淳子かあ。彼女は、少し準備に時間がかかるけど、いいかなあ?」

淳也はあたしに合わせて、そう答えた。

「ええ、大丈夫」

「それじゃあ、3時間後に、迎えに行くよ。
部屋は、この前のラブホでいい?
淳也なら、気の利いた一流ホテルでも大丈夫なんだけど、淳子は、ラブホ以外は出入りできないんだ」

あたしは淳也の言い方に、笑い転げた。

「確かにね!淳子さんが一流ホテルに行ったら、フロントから通報されちゃう!」

「ひどいなあ!自分から淳子を指名しといて。
じゃあ、3時間後に、里帆さんの家の近くで」

あたし、何だかワクワクしてきた。

鼻歌を歌いながら、部屋の中で今日のエッチに使えそうなモノを物色して、手提げバッグに詰めた。




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