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変態ですけど、何か?

第12章 再会と出会い

「ヤバいなあ、これ」

そう言いながら、必死で顔を拭う勇太君を見ながら、あたしはナプキンでスカートと股間を拭う。

勇太君は、

「これ以上、ムリかな?里帆、ソロソロ出よう」

ブラウスをはだけたまま、スカートを拭うあたしにお構いなしに、立ち上がった。

「もう、いいだろ?早くおっぱいしまって、出るよ」

あたしは、ブラウスのボタンを止めて、スカートの中に突っ込んだ。


財布の中から二万円を取り出して、テーブルの上においた。

「何、それ?」

勇太君が、お金を見てあたしに聞いた。

「あたしの分と、タクシー代。足りるでしょ?」


あたしは完全に覚めた口調で言った。

「ここはオレが・・・」

勇太君が慌てて言って、お金をあたしに突き返そうとする。

「いいの。勇太君に、奢ってやったと思われたくないから!」

「でも・・・」

「もう、覚めちゃったの。ごめんね。
帰ります」

あたしはバッグをもって部屋から出た。

「里帆、待てよ!」

中で会計をしている勇太君を放置して、あたしは構わず外に出た。

タイミングよく通りかかったタクシーに飛び乗る。

追いかけてきた勇太君に、あたしは窓を開けて言った。

「さようなら、もう、二度と会うことないわ」

そう言い残して、タクシーに行き先を告げた。

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