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変態ですけど、何か?

第8章 暴走

腟内から流れ出るザーメンを拭こうとすると、淳子が止める。

「私が綺麗にして上げる」
と、淳子が言う。

「いいのよ。自分で出したもの、嫌でしょ?」

「全然。ザーメン飲むのは慣れてる。男同士の時、浣腸してなかったらオーラルセックスで、飲んで上げてるから」

淳子はあたしの股間に顔を埋めて、美味しそうに音を立てて舐めていく。

時々、ゴクンと喉を鳴らして嚥下した。



その後、2人でシャワーを浴びた。
淳子は化粧も落とし、淳也に戻った。


淳也は絶倫だった。

今度は、男として何度も何度も、あたしを抱いた。

あたしは、淳也の背中に爪を立てる。

男とのノーマルなセックスで、久しぶりに何度も絶頂に運ばれたのだった。



フロントに電話して、精算する。

「あたしが出すわ。今日助けてくれたお礼」

あたしが財布を取り出すと、淳也が笑う。

「まさか!僕は女装した変態野郎だけど、女の子に出させるほど、落ちぶれてないよ。

本当なら、相手してくれたお礼がしたいくらいだけど、里帆もそんなことは望んでなさそうだから、これで貸し借り無しにしようよ?」

「もちろん。でも、電話番号くらいは知りたいな」
あたしは言った。

「いいよ」

淳也はホテルの枕元のメモに電話番号を書いて渡してくれた。

「あたしも」

そう言うのを制して、淳也が言う。

「里帆が掛けたくなったら掛けてきて。非通知でもいいから。
僕が電話番号知っちゃうと、里帆を独占したくなるから」

その後、淳也はあたしのアパートの近くまで送ってくれた。

「お茶でも飲んでいく?」

あたしは誘ったが、
「それこそストーカーになっちゃうよ」

笑って去って行った。



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