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不倫研究サークル

第1章 謎の美少女と怪しいサークル

話しかけてきた女子学生は、アイドルかと見紛うばかりの美少女だった。肩までかかった黒髪は絹糸のように、きらきらと艶めき、大きな黒い瞳は何故か潤みを含んでいる。


「あの……、なにか?」

「ごめんなさい、突然、その……、ここに一緒に居させてもらっても良いですか?」

「はあ?」


「あの、わたし、経済学部1年の雪村小梢《ゆきむらこずえ》と言います」

「あ、僕は森岡圭《もりおかけい》、おなじく経済学部の1年です」

「ああ、良かった、同じ経済学部なのですね」

「ええ……まあ……」何なのだろう? 彼女の意図が見えない。


「あの……実はわたし、男の人と話すのが苦手なのですが、さっきから先輩男子に声をかけられて困っていて……」

そりゃ、これだけの美少女を洗練された都会の先輩男子が放っておくわけがない。

「それで、森岡さんに話しかけたんです」




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