甘い世界
第1章 綺麗な人と天敵
ただひたすら、綺麗な人だと思った。
「はい、ココア」
たまたま入った、入り組んだ路地の中にひっそりと佇む地味だけどおしゃれなカフェ。そこにいたのは、顔が整ってるってこの人のためにある言葉なんじゃないかと思うほど綺麗な人。しかも男の人だ。
「あ、ありがとうございます……」
見惚れながらお礼を言うと彼はニコリと笑ってキッチンに戻って行った。
狭い店内には四人席が3つとカウンター席が6つ。客は私一人でシーンと静まりかえっていた。
「ん……?」
目に入ったのは壁に忘れられたように貼ってある紙。そこには綺麗で、だけど消えそうな字でバイト募集中、と書いてあった。
「すみません」
そう言えばさっきの綺麗な男の人がひょっこりとキッチンから顔を出した。
「はい、ココア」
たまたま入った、入り組んだ路地の中にひっそりと佇む地味だけどおしゃれなカフェ。そこにいたのは、顔が整ってるってこの人のためにある言葉なんじゃないかと思うほど綺麗な人。しかも男の人だ。
「あ、ありがとうございます……」
見惚れながらお礼を言うと彼はニコリと笑ってキッチンに戻って行った。
狭い店内には四人席が3つとカウンター席が6つ。客は私一人でシーンと静まりかえっていた。
「ん……?」
目に入ったのは壁に忘れられたように貼ってある紙。そこには綺麗で、だけど消えそうな字でバイト募集中、と書いてあった。
「すみません」
そう言えばさっきの綺麗な男の人がひょっこりとキッチンから顔を出した。