甘い世界
第1章 綺麗な人と天敵
「ほんとに綺麗な人だったの!」
「へー。そんなに言うなら見てみたいかも」
昼休み、学食にて。親友の香穂に昨日の興奮を伝える。
「翔さん、だっけ?もしかして好きになったとか?」
「まままままさか!あ、あんな綺麗な人、彼女いるに決まってるし……」
「えー、そんなのわかんないじゃん」
香穂は美人で、年上の超イケメンの彼氏がいる。私はどちらかと言うと地味なほうで、まぁ彼氏がいたこともあるけど基本いない。寂しい青春だ。
「あ、タッキー」
「げ」
香穂が誰かに手を振る。その相手はタッキーと呼ばれる人物で、私の天敵だ。
「おっす、槙原。あれ、そこにいるのは恋愛経験0の藤堂じゃないすか」
「うるさ、マジでうるさ」
同じサークルのタッキーこと滝沢智輝。なぜか私にだけ嫌なことばかり言ってくるドS野郎だ。
「そっちはいいですね。年上の彼女とラブラブで」
「あー、別れた」
「はぁ?!」
香穂と私の声が重なる。だけど仕方ない。なぜなら。
「まだ付き合って一ヶ月じゃん!」
香穂の言葉に激しく同意する。一ヶ月前に年上の彼女ができたって自慢してきたくせに……。
「だってメールチェックとかすんだぜ?重すぎ」
「あー、それはウザいね」
「もしかして槙原はメールチェックしない?」
「しないしない」
「マジか!じゃあ俺の彼女になって」
「残念。私にはあっちゃんと言う素敵な彼氏がいますから」
「そうだったー!篤志さん譲ってくんねーかな」
私を置いて会話を進めていく二人に呆然。せっかく好きな人と付き合えたのにそんな理由で別れちゃうの?いつの間にか私の隣に座ってカレーを食べ始めた滝沢に疑問をぶつけると唖然とした顔で見られた。
「へー。そんなに言うなら見てみたいかも」
昼休み、学食にて。親友の香穂に昨日の興奮を伝える。
「翔さん、だっけ?もしかして好きになったとか?」
「まままままさか!あ、あんな綺麗な人、彼女いるに決まってるし……」
「えー、そんなのわかんないじゃん」
香穂は美人で、年上の超イケメンの彼氏がいる。私はどちらかと言うと地味なほうで、まぁ彼氏がいたこともあるけど基本いない。寂しい青春だ。
「あ、タッキー」
「げ」
香穂が誰かに手を振る。その相手はタッキーと呼ばれる人物で、私の天敵だ。
「おっす、槙原。あれ、そこにいるのは恋愛経験0の藤堂じゃないすか」
「うるさ、マジでうるさ」
同じサークルのタッキーこと滝沢智輝。なぜか私にだけ嫌なことばかり言ってくるドS野郎だ。
「そっちはいいですね。年上の彼女とラブラブで」
「あー、別れた」
「はぁ?!」
香穂と私の声が重なる。だけど仕方ない。なぜなら。
「まだ付き合って一ヶ月じゃん!」
香穂の言葉に激しく同意する。一ヶ月前に年上の彼女ができたって自慢してきたくせに……。
「だってメールチェックとかすんだぜ?重すぎ」
「あー、それはウザいね」
「もしかして槙原はメールチェックしない?」
「しないしない」
「マジか!じゃあ俺の彼女になって」
「残念。私にはあっちゃんと言う素敵な彼氏がいますから」
「そうだったー!篤志さん譲ってくんねーかな」
私を置いて会話を進めていく二人に呆然。せっかく好きな人と付き合えたのにそんな理由で別れちゃうの?いつの間にか私の隣に座ってカレーを食べ始めた滝沢に疑問をぶつけると唖然とした顔で見られた。