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となりのにぃに

第12章 敬人の異変

「敬人くん、座って?」


「はい…」



ゆっくり椅子に座って、おばさんの言葉を待った。




「みりかと何があったの?」


「俺はみりかを妹だと思ってるし、可愛いです。 でも、みりかは嫌みたいで… 俺どうしたら良いですか?」



「なるほど、そういうことね」



おばさんは一息ついて話し出した。




「あのね、敬人くんがみりかを妹だと思ってくれてるのは本当に嬉しいわ。
でも血は繋がってないお笹馴染みでしょ?
みりかは敬人くんが男だと意識してしまっているんだと思うの。
本当の兄妹じゃない男の子と同居しているって緊張してるんだと思うの。
敬人くんも年頃のみりかを少し気にかけてやってくれないかしら?
私たちのワガママなんだけどね」




俺がみりかにとっては男? 異性? そうか。俺はみりかを子供だと思い過ぎていたんだ。



「わかった! おばさん、ありがとう!!」


「…みりかをよろしくね」



「もちろん!」





「お風呂上がったよー、敬人入るー?」


「おう!サンキュ」





少し気持ちが軽くなった。 みりかは妹じゃない。女の子なんだ。 今までごめんな!



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