テキストサイズ

となりのにぃに

第2章 ドキドキの生活

「ねぇ、みりかちゃん。みりかちゃんって兄弟いる?」


クラスの休み時間、仲良しの女の子と机を囲んで話している。


「うん。お兄ちゃんが一人」

「えー!? 良いなぁ。私なんて生意気な弟だよ?」

「私は意地悪な姉ちゃんだよ…」





ごめん、嘘です。私は一人っ子です。



今話した兄は、小さい頃から隣に住んでいる男の子。

5歳年上で、頭も良くて、優しくて、大好きなにぃに。

私の本当のお兄ちゃんなら良かったのに。いつもそう思って、友達には兄だと言ってしまう。




放課後…


お腹空いたー。

ボンヤリ考え事しながら、のんびり帰る。



「ただいまー」

「あら、おかえり。早かったのね」

「そーおー?」


母との会話を適当に済ませる。


「おかえり、みりか」


!?


「にぃに、来てたの?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ