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NOMAD メガロボクス2

第5章 ズシッ

そして5時間ほど走るとジョーのバイクはガソリンが切れた。やむをえず少女と2人で重たいマシンを押をしながら移動する。



ただかなり暑い地域へ2人は着いてしまったらしく空気が乾燥してるようだし強い陽射しで一瞬砂漠に迷いこんだかのようにも思えた。



気温がじょじょにあがり日中の汗ばむ中で2人もバテそうになる。それでもなんとか歩くと数100メートルほど先に建物らしい物陰を見つけた。



気力をふりしぼり行ってみると集落にたどりついた。もともとは地方の都市だったらしくビルや店の跡がところどころに点在してる。


それを利用して新しい連中が住みついたり商売してるようで看板があったりする。なかには煙突から黒いすすらしいものがのぼってる。近くには住居か店舗らしくテントに似た建物が何件かある。



道ばたを見渡すとには服も顔も薄汚れた年配オヤジが2人が路地にだるそうに座ってる。



「どっかにスタンドないか?」


ジョーがオヤジに問いかけるが1人がすすかなにかで黒っぽくうす汚れた左手の人さし指を曲げてくる。なにかよこせと言わんばかりだ。


「これでいーでしょ。飲むのと食べ物もねっ」



少女が3万わたすとオヤジは前歯がと糸切り歯が欠けたドヤ顔で



「へへ、ねーちゃんわかってんじゃねえか」



もう1人は集落のなかのとある1軒に入って行った。


「ついてきな」



オヤジがついてくるように2人をうながしてくる。ほどなくしてその中の一軒のビルに着いた。ドアをあけて中に入ると飲食店らしく簡素な4人がけのテーブルと椅子が何席か置かれてる。



そのなかのひとつのテーブル席に座るように言われてオヤジがカウンターの店員になにかを話す。じきに定食らしいスープと焼き肉や野菜炒めののせられたチャーハンに似たご飯をジョーと少女に出してくれた。



「こっちをしばらく行くとコミュニティがあるよ。ただちょっと大変なとこだがな」



金をもらってにやけてるオヤジがそう言うと目的地への方角を指さしながら教えてくれる。ジョーはお茶しかとらないしで食欲がないらしい。少女は食事とお茶の両方ともたいらげたが。



もう少しひと休みしたらコミュニティに向かおう、とふたりはきめてジョーと少女は集落を出発した。


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