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無人島行ってみた話

第3章 昼飯

無人島に来るのに、旅行用のボストンバッグでやってきた、イケてないチャラ男の安藤の企画で、元陸上自衛隊(聞いたところボーイスカウトのリーダーもしてたとか)のアウトドア達人、真由美さん、理容の先輩で野外遊び大好きの桂木さんが参加し、訪れた無人島。とは言っても、所有者がいる管理された無人島だ。

そんな無人島の初めての食事。

安藤は、「え、食料これっぽっち!?」て、食料班のお前がなにを言うてんねん。

これから、集めた食材で無人島クッキング。

かまどをもう一つ作り、火を移す。拾った一斗缶のフタがパックリ開いている側の両横に凹の字みたいな切り込みを向き合うよう入れる。

これ、逆さにして底の面を上向きにして、中に薪を入れて火を焚けば、ホットプレートみたいになるわけよ。

もちろんハサミなんてないから、ナイフあてて石で叩きながら切っていきました。

そこに、僕がとってきたマツバ貝を焼く。

真由美さんは、ウワバミソウとイワタバコをざっくり刻み、沢ガニと一緒に鍋に入れる。

そして、リュックから出したのが……味噌。



え?


サバイバルに、味噌?


真由美さんが言うには、ガチのサバイバルを経験した時、現地でとった物を煮たり焼いたりして食べたそうだが、料理の味を知っているため、うま味と言うのがそれほど無かったそうだ。まあサバイバルは、食事を楽しむってことより、とにかく生き延びるために食べるってことだし、味うんぬんは素材まかせ。

せめて、食事は味をつけたいってことで、味噌、醤油、塩、砂糖の4つを持参してきはった。

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