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無人島行ってみた話

第5章 夕食、そして就寝

さて、夕食でありまする。

てか、山探索してから夕食までが、凄い時間が早く感じましたね。

今思い出しても、なにがあったんだろうと。もっと、なんかあったはずなのに、その部分が切り取られたかのように、記憶ひ穴があいてます。

まあ、記憶なんてそんなもんでございますな。懐かしかった、楽しかった……それでいいじゃないですか……前振り長いですか?

はい、実は、謎肉って前の章の最後に出て来たでしょ。

あれがいつ捌かれて調理されたか、まったく記憶にないんですよ。

やるとしたら、真由美さんしかいないんです。安藤はもちろん、僕も桂木さんも、動物を捌くってのは出来なくて。

魚くらいならなんとか出来ますがね。

まあ、ウツボは、腹を掻っ捌いて内蔵を取り、塩水で洗って、大胆にぶつ切りし、昼間に使った一斗缶を使って塩焼きしました。

もちろん集めたマツバ貝も同様、昼にしたように醤油焼きに。

握り拳くらいの石を二個ほどガンガンに焼いて、具材を入れた鍋の中に放り込み、塩スープ石焼き鍋にするってのもやりました。

昼間にとった山菜の、ヤブカンゾウは、生で食べられるので、サラダに。

タコは、ぬめりをとった後、薄めた海水で赤くなるまで茹でる。

それをナイフで薄く切り、ペットボトルの底を切って、お皿代わりに。

ここで、真由美さんが、「玄武くん、ついてきて」と僕の手を引っ張った。

「なんすか?」

「手伝って」と赤いジャージ姿の真由美さんと山の中に。

空は、やや薄暗くなりつつある中、真由美さんが僕を引っ張ってきたのが、沢。

え?

なにするん?

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