🏠️家庭内恋愛💕
第9章 善意の行為
次の日――――…
希伊子は早めに久則の家に来た。
相変わらず瞳の色は濁り…最初に来たときに比べて顔色も悪く口数も少なかった。
久則はすでに手遅れかもしれない希伊子を家に招き入れ…お茶を出した。
「希伊子さん――――…私は貴女を助けたい…。でも…どうしたらいいか…分からんのです……」
「いいえ――――…お義父さんの気持ちだけで…十分です…」
希伊子はうつ向くと――――久則に向かって作り笑いを…した。
それは、見るに絶えない――――…なんとも哀れで、情けない…笑顔だった。
「希伊子さん――――…ぁぁ…希伊子さん…悪かった…悪かった――――申し訳ない…申し訳ない…我が息子ながら………人でなしで申し訳ない…」