🏠️家庭内恋愛💕
第10章 最終章・100年物語
「――――今年は…100年に一度の神降ろしの義だ…
お前たち分かってるな――――」
「「はい――――」」
「はい…」
その日、いつもの食卓は静まり返り――――…
村の神主である3人の父親が険しい表情で…3人の我が子に伝えた。
「3ヶ月…お前たちは、地下の祭壇で神降ろしの義を続ける……その間、地下から出てはならない……もし、神降ろしのに失敗したら――――儀式は振り出しに戻り…再び3ヶ月…地下で儀式に入らなければならない…」
「振り出し――――…」
長男である柔太(じゅうた)は、大きくため息をついた。
「なんで…私たちの代なんだろう…」
長女の加代子(かよこ)は自分たちがハズレを引いた様なもんだと…肩を落とす。
「3ヶ月暗い地下に入るの…僕…やだなぁ」
次男の柔牙(じゅうが)は、3ヶ月もの長い日々にうんざりした顔を見せた。
「3ヶ月の間に――――…神が降りれば……儀式の継続はない――――もう、地下に入らなくてもいいんだから…」