🏠️家庭内恋愛💕
第10章 最終章・100年物語
「3ヶ月――――神様に祈りを捧げる…とかなんだろうか?…100年も前のこと…覚えている人がいないってのも――――…不安要素のひとつだよな?」
柔太は、不安そうに二人を見た。
「そうよね――――…しかも、3ヶ月は長いわよ!いくら神主の子供だからって……現代にこんな儀式やってる地域は聞かないわよ!?」
加代子は、時代遅れだと儀式を取り止めたいと――――何度も両親に訴えてきたが…「村のため、我々の未来のため」と、聞き入れてもらえなかった。
「父さんも酷いよ!僕が今月14になったからって、早速儀式するとか――――マジであり得ない!ゲームとか持っていけるのかな?」
兄と姉が気落ちしている横で、ゲームを持っていけないか心配する柔牙はまだまだ子供だった。