🏠️家庭内恋愛💕
第6章 セーフルーム
――――…
「あ…もしもし……悪い――――今日…行けなくなっちゃった……うん――――ごめん。そう、抜き打ち家族訪問にあってるんだよ――――マジでごめん」
睦実は、自分のベッドで寝ている義姉の頭を撫でながら……彼女にドタキャンの連絡を入れていた。
なんとなく…こうなる予感はしていた睦実は――――…裸で眠る義姉を見つめ、スマホの電源を切った。
「――――家…何かあった?」
睦実は、穏やかな顔で寝ている義姉の頬を撫でると…隣に寄り添うように横になった。
――――二人の出会いは両親の再婚話が成立する少し前で、夏実10歳…睦実7歳の時だった。
戸惑う子供たちの気持ちを置いてけぼりにし、当の本人たちは恋愛を楽しみ、再婚と言う確かな目標に向かい――――ボルテージを上げて行っていた。
両親はなんの障害もなく、再婚し――――…他人だった子供たちは初顔合わせから3度目で…姉弟になっていた。