🏠️家庭内恋愛💕
第6章 セーフルーム
裁判はもちろん勝った――――が、夏実が望む刑は下されなかった。
夏実の他にも被害者いたが…証人尋問を断ったり、関わりたくないと事件そのものを拒否する人もいたりで――――…思いのほか証人が集まらず…
極刑にはできず――――…衝立の向こう側に立つ夏実は悔しさで泣いた。
夏実は一躍有名になった。
レイプされても、なき寝入らず犯人と向き合った勇敢な女子中学生――――と…。
だが、半年もすれば…その名誉な称号も…鍍金(メッキ) が剥がれ――――…
夏実は影で「知らない男にヤられた否処女」「ヤリマン」「淫乱女」「中学で性交した淫らな少女」と、言われ始めた。