🏠️家庭内恋愛💕
第6章 セーフルーム
「夏実――――あんたお祖母ちゃんの家に…行かない?。
犯人は…思ったりよ早く釈放されるかも!逆恨みして、夏実に危害を与えるかも!」
夏実の存在にストレスを感じていた両親の提案に…親としての愛情が感じられなかった……。
誹謗中傷を覚悟で立ち上がり、衝立越しとは言え法廷で証言に立った夏実の…勇気を両親は踏みにじり続けた。
裁判とはなんだったのか…茶番劇だったのか!?
しかし、いつか犯人は社会へ戻る――――…その事を盾に…両親は夏実を実家から追い出だそうとした。
そんな仕打ちを受けても、夏実は強く――――まっすぐ…立ち続けた。
だが――――…
部屋で1人…泣いている事を…
睦実だけは――――知っていた。
強く正しい夏実の孤独を――――睦実だけが知っていた。
「夏実は俺が支える」
そう決めた睦実は――――夜中、悪夢に魘される夏実の側に寄り添い…支え続けた。