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たんたんたぬきポエム

第14章 愚か者

電車で女子高生が近くに来たら場所を移動して我の近くに来た者がいた。

何と愚かな者だと思った。
それとも男専門なキモオヤジなのか。

よく考えると愚かな者は我の方であった。

離れてしまえば痴漢にされたり、ジロジロ見たと言いがかりをつけられたりすることもない。

避難は最大の防御。

比べて我は、女子高生がいれば、まるで蜜に誘われる昆虫のように喜んで飛んでいく。

もし痴漢にされたりの災いが待っていたとするならば、飛んで火に入る夏の虫だ。

自らの愚かさを自覚するとは少しは大人になったものだ。
しかし、飛んで火に入る夏の虫はまだまだやめられそうもない。やはり愚かだ。

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