
仔犬のすてっぷ
第33章 蜜の夜は・・・(性的表現あり〼)
奈緒ちゃんは……薬の支配から脱したのか……すやすやと安らかな寝息を立てながら満足そうな顔で眠っていた。
「……良かった……僕等の精液も役に立つ事があるんだね…」
厄介な薬のせいで振り回されちゃった彼女には…大変な目に合わせちゃったお詫びも考えなくちゃ……。
そんな事を考えながら、這いずって彼女に近寄った僕は彼女のほっぺに軽くキスをした。
「さて……起きたのなら優希も綺麗にしてやんなきゃな。風呂、入っておくか?」
「「も」って…もしかして、奈緒ちゃんを綺麗にしてくれたの??」
僕が眠っている間にそんな事してくれていたんだ?
「奈緒ちゃんは意外と軽かったから、運ぶのは手間がかからなかったし、彼女はその時まだ起きていたからな。レディを"したまんま"で寝かせる訳にはいかないだろ?」
「ありがとう、蒼空。
彼女にも気を遣ってくれてありがとね」
なにからなにまで世話になりっぱなしだなぁ。
「ほれ。お前も風呂入っとこうか?」
そう言って蒼空が僕の体をヒョイっと持ち上げる。
「……大丈夫?また、こないだみたいな事にな……わああああ?!は、走っちゃ駄目だよぉ〜〜〜!!」
「わっはっは☆大丈夫!この俺にまっかせなさ〜〜い★」
だだだだだっ!と勢い良く走る彼の肩にしっかりつかまり振り落とされないように必死な僕に、
「今日のMVPはお前だ、優希。しっかり綺麗にしてやっからなあ!」
「わあああああ〜!まさか…このままあ?!」
ざっぱあああぁん!!
僕の予想通り、彼は僕を抱きかかえたまんまでヒノキで出来た湯船に飛び込んだ。
「ふはああ…まったく、君って奴わあ!」
「時短だ、時短。どうだ?スリルあったか?」
イタズラっぽく笑う蒼空の顔を見ながら、僕も苦笑いからつられて普通に笑って……
「はははっ…全く……馬鹿なんだから…」
たまらなく彼を可愛く感じた僕は、抱きかかえられながら湯船の中でキスをした。
「……やっぱり、好きだよ、蒼空……」
