え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第4章 ターキー国
ターキー国、人口約6666人。
国全体が、200メートルの高さの金属の壁に囲まれ、南向きにある、三つも扉が重なる門が、国を出ることが出来る唯一の入り口である。もちろん国王の許可無しでは、国を出ることは許されない。
そんな巨大な塀の前に立ち尽くす光邦。
「す……凄いわね」
携帯のカメラでそれを撮ろうとしたが、すでに電池切れ。アプリの長時間の使用か電池を早く消耗させた。
言葉が通じるシステムがこの人種にあってよかったと、胸を撫でる。
「アーナル様、乳首が痛いのですか?」
「なんで乳首1点集中なのよ。他にあるでしょ、胸が苦しいんですかとか、あばらやられたんですかとか」
「じゃあ……なにかしこりが2、3個ありましたか」
「そうなってたら、なんか患ってること決定だわ。触診大事よ。女性のみなさん、入浴中お乳触って確かめてみてね。気になったのがあったら病院行ってね。乳癌検診も定期的に行った方がいいわよ」
「誰におっしゃってるんですか?」
「誰でもいいわよ。バカみたいなことばっかり言ってるからさ、たまにはいいこと言おうとしただけ……いや、そんなのどうだっていいのよ。この塀の向こうは国でしょ。どうやって入るのよ」
国全体が、200メートルの高さの金属の壁に囲まれ、南向きにある、三つも扉が重なる門が、国を出ることが出来る唯一の入り口である。もちろん国王の許可無しでは、国を出ることは許されない。
そんな巨大な塀の前に立ち尽くす光邦。
「す……凄いわね」
携帯のカメラでそれを撮ろうとしたが、すでに電池切れ。アプリの長時間の使用か電池を早く消耗させた。
言葉が通じるシステムがこの人種にあってよかったと、胸を撫でる。
「アーナル様、乳首が痛いのですか?」
「なんで乳首1点集中なのよ。他にあるでしょ、胸が苦しいんですかとか、あばらやられたんですかとか」
「じゃあ……なにかしこりが2、3個ありましたか」
「そうなってたら、なんか患ってること決定だわ。触診大事よ。女性のみなさん、入浴中お乳触って確かめてみてね。気になったのがあったら病院行ってね。乳癌検診も定期的に行った方がいいわよ」
「誰におっしゃってるんですか?」
「誰でもいいわよ。バカみたいなことばっかり言ってるからさ、たまにはいいこと言おうとしただけ……いや、そんなのどうだっていいのよ。この塀の向こうは国でしょ。どうやって入るのよ」