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絶対的下僕の末路

第5章 【死んでも私の下僕よ、土下座しなさい】






「うん、僕にとっては大切な日なんだ」




ちゃんと覚えておこうと心に留めておく。
後で携帯にスケジュール保護しておこう。




「震えるくらい感動して、ずっと想い続けてきた沙羅ちゃんと初めて繋がれた日だから絶対に忘れられない日」




「嫉妬にまみれて奪ったとしても?」




「え?嫉妬?沙羅ちゃんが!?」




「そうだよ、その頃告白とかされ始めてて浮かれてたじゃん」




「ぼ、ぼぼ僕が!?」




「うん、だから取られたくなくて奪った……だから何か、純粋じゃなくてごめん」




「そ、そうだったんだ……」




がっかりしないでよ、仕方ないじゃん。
好きだなんて認めたくなかったから。
私だけを見てれば良いのに他に目移りしそうになってた伊織が悪い。




更にギュッと手を握られ視線を戻す。




「沙羅ちゃんが嫉妬してくれてたなんてもっともっと大切な日になったよ、ありがとう」




「は?奪うだけ奪って私他の男と遊び呆けてたんだけど?」




「でも今は僕のお嫁さんでしょ?僕を選んでくれたからそれ以上に嬉しい事はないよ」




「本当、生粋のドMだよね」




「一生お供致します」




「当たり前でしょ、伊織を手懐けられるのは私しか居ないじゃない」




「はい…!一生下僕です」




「そうね、死んでも下僕だからね?生まれ変わってもずっと…」




「うん、生まれ変わったら沙羅ちゃんを探す事から僕の人生は始まるんだ」




「SMバーとかに行ったら居そうだね、私」




「そうだね、まずはそこから探す」




「おいコラ」




「ご、ごめんなさい!女王様!」




互いに見つめ合い、声を出して笑い合った。
ソファーから降りて伊織を引き寄せる。
私から重ねた唇は終わりを知らないの。




「良いでしょ?今のでスイッチ入った…」




舌を絡ませてシャツのボタンを外していく。
煽った伊織が悪い…と真っ直ぐ睨みつけて。
スカートの中に手を忍ばせお尻に触れてきた。




「誰が触って良いって言ったの?勝手に触らないで」




「ごめんなさい」








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