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私淫らに堕ちます

第2章 脅迫

今学校の中ということも,教師と生徒の関係というのもすべて吹き飛ばしてしまいそうだ。

彼の匂いに包まれ,キスのまま優しく頭を撫でてくる。

ゥゥウンンンッ

あっ,そっ,そこまで

 私の唇の中へ,彼の舌が入ってきた。つい狼狽してしまうが,私は拒めやしない。

 だって彼に脅迫されているのだから。私は哀れなかごの中の鳥。拒否することも抗うことも許されていない。ただ,この瞬間に身を委ねるしかないのだ。

ハフッ  ンッッ  ァアアンッ  ンンッッ

 彼の舌が私の舌を捕らえ,絡みついてきた。私も恐る恐る彼に応える。

 静かな舌と舌が絡み合いが次第にお互いを貪るように濃密になっていった。彼とのキスという行為に沸き起こる興奮が抑えられなかった。
 

 私を立ち上がらせ,体と体がぴったりと抱き合う。スラリとした外見に似合わず,抱き合うと鍛えられた若い肉体が,メスとしての本能を刺激した。

 彼の舌が,知り尽くしているかのように,繊細に優美に私の口の中を動き回り,私のあられもない感情を引き出してくる。

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