腐れた世界を生き抜けろ
第100章 詩って言うか物語風?を書きたいな…と
あるところに最強と謳われる女性が居た
そして
誰かがその最強と謳われる女性に聞いた
「貴方は世界一強いのか?」
その女性は答えた
『いいや違う
私は一番では無い』
その言葉にまた誰かが聞いた
「何故?
貴方は最強と謳われる女性じゃないか」
また女性は答える
『違うよ
私は最強ではないよ』
また誰かが聞く
「何故?
様々な屈強な男達を倒したのに」
女性は言う
『私もいや、どんな人間も適わないそんな存在が在るだろう』
その誰かは首を傾げながら聞く
「それは何処の誰だい?」
女性は笑顔で言う
『簡単さ何時も近くに居るじゃないか』
またまた誰かは首を傾げてしまった
「僕には解らないなぁ
一体誰なんだい?」
女性は『フフッ』と笑うと答えた
『それはね
“世界”
だよ』
「“世界”?」
『そうさ
どんなに私が強くても
自然には適わない』
その誰かは
「そうだったのか…」
と
呟くと
納得したような困惑したような表情で背を向け歩き始めた
その背に女性の声がかかる
『少年よ
だから忘れてはいけない
世界は何時も近くに居る
その世界をどんな風にとらえ
その世界を
幸せな世界にするか
不幸な世界にするか
それは次の世代を担う
《少年》、君達次第だ
そして今を子供の頃の思いを忘れるな
君達がどんな世界を作り上げるか
私は楽しみにしているぞ?』
少年は振り返り叫んだ
「僕、色々な人と協力して、
素敵な“世界”を作り上げるよ!」
女性は『フフッ』と微笑むと
少年に背を向け
馬にまたがり走り出した
その後長い年月が経ち少年は人と協力し素敵な国を作り上げたとさ
その時の話しは少年から次の世代を担う少年へと語り継げられている
その少年は最後に見た女性の微笑みを生涯忘れなかったと言う
「あの時の名も知らぬ女性よ約束は果たしたぞ」
そう言い残し
少年は“世界”に帰って逝った
その少年は何時までも少年のような心を持つ者と謳われる
少年が“世界”に帰った日
その日は雲一つ無い晴天だったそうな