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蜜と獄 〜甘く壊して〜

第4章 【射精管理のループ】






この日は日が落ちるまで幾度となく愛し合った。
外に出歩いて誰かに見られてはならない。
まだ私たちは日を浴びて生活出来ないのだ。




たまに重なった休みはこうしてひたすら愛し合う。




「次、休み重なったら旅行にでも行こうか」




遠い意識の中でそんなことを言っていた。
ぐったりする私を抱き寄せて「やっぱ温泉か?」って。
楽しそうに話す堤さんに頭を撫でられて目を開ける。




「まぁ、俺は部屋に付いてる温泉にしか入れねぇけど」




あぁ、そうか………刺青があるから。
そんな偏見、どこかに行っちゃえばいいのにね。
身体を起こしそっと肩の刺青にキスを落とした。




「私も部屋に付いてる温泉だけで良いです、堤さんと一緒に居たいので」





「今のより激しくしても?」




「え、失神ですか?」




「ハハ、まさか」




「今くらいにして頂けると……有り難いです」




「今の良かった?」




「………そうですね、はい」




「やっぱお前、俺に惚れてんだろ?」




「え…?何ですか?すみません、聞こえませんでした」




「もう一回襲うぞコラ」




「あっ……待って、無理、無理ですもう」




お尻を撫でてくる手を必死に阻止する。
思わず笑ったら「お前それズルいぞ」って軽々と持ち上げられて堤さんの座る脚の上に降ろされた。




「ん………キスして?」と突き出す唇。
チュッと重ねて下唇を甘噛みした。




「惚れてるだろ?」




「言わせたいんですね」




「うん」




「んふふ……好きですよ」




「それでそれで?」




キスで伝われば良いな…と唇を重ねる。
舌を絡ませるけど少しだけ意地悪したくて。




「もっと舌出してください」




素直に出してくれる舌を吸ってねっとり唾液を絡ませる。
攻めてるつもりが逆に攻められてそのまま押し倒される。
堤さんの唾液を飲み込む喉の音。




指も絡んで握りしめ合う。
苦しい……でも離れたくない。
全部飲み干したい。
堤さんの全部が欲しい。




また服の中に手が入ってきたから舌を甘噛みしてキスをストップしてみた。




「噛んだな?コンニャロ……」









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