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黒蜥蜴──テレビドラマとヌードモデル──

第5章 裸よりも、もっと

激しい攻めにより乳房がほとんど露出してしまった頃、

彼が中に出すことの可否を問い、
大丈夫、と私が答えると、
一瞬、彼の動きが止まった。

身構える私。

しかし、彼は抜き去った。

えっ!?

戸惑う私の、お腹からかわいそうなショーツにかけてのエリアに、それは降り注いだ。


蹂躙の限りを尽くされた私。

シャワーを浴びるとき、自分が“全裸になっている”ことを自覚してしまい、変な気分だった。

仕事としてのヌードモデルをしているとき、“私、裸だよね”と時々思い出してしまうが、それによく似ていた。

テレビが妥協で見せたアイドルの下着姿のせいで、
私が同じような下着姿で強姦されたという事実を受け入れなければならなかった。


バスタオルを巻いて、ベッドサイドに戻る。

立ち姿を彼に見せる。

近づいた彼がすぐにバスタオルを取り除いたから、内心、ほっとした。

現れる、レモンイエローの上下の下着。

彼は、剥製にするよ、と言って、ブラジャーのホックを外した。

嬉しさが、こみ上げてくる。

私は後ろを向かされた。

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