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そこに黒蜥蜴が説明を加えるから、ヒロインは驚愕せずにはいられない。

恐怖に見開かれる目、ひきつった顔、新人でも女優は女優。本領発揮だ。

後日のオンエアーで見たら、ヒロインの表情をとらえるカメラと剥製をなめるカメラがうまい具合に切り替わって、裸の肉体の放送できない部位を省略していた。

それにしても、裸だけど何もしなくていい、所詮はエキストラのヌードモデルと、表情だけで演技しなければならない女優では、難易度に雲泥の差があるわ。

そして、やがて自分も、殺され、剥製にされる運命と知ったヒロインはついに気絶する。

手を縛られた人間が意識を失うと、どう倒れるのか──危ないから省略し、カメラが剥製のお尻でも映している間にドサッという効果音で処理することにしたらしい。

手が使えない美少女が、スコートを気にしながら慎重に床に寝そべったところでテストは終わり、休憩となった。

ちなみに見えたのは、フリルの純白アンダースコートだった。

手抜かりがないわ。
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