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麻衣香「…」

和真「あと、この前の事だけど…」

麻衣香「この前？」

和真「保健室でちょっと…」

麻衣香「あ…」

和真「…」


普通に話していた為
忘れていたが和真と喧嘩していた
喧嘩という喧嘩ではないが気まずかった
のは確かだ


和真「あの時はごめん、お前がそんな事
するわけないのに疑って…」

麻衣香「信じてくれるんですか？」

和真「考えたら俺達三人の相手するので
精一杯なのに他の男に色目使ってる余裕
なんてないよな」

麻衣香「和真さん…」

和真「(笑)」


加藤との事
誤解も解け一安心した
険悪なムードから久しぶりに訪れる
和やかな雰囲気に
二人は…


和真「…」

麻衣香「…？」

和真「この後、俺の部屋来る？」

麻衣香「えっ、と…」

和真「…」


和真に部屋に来ないかと誘われた麻衣香
部屋に来いではなく来る？と
そして差し出された
和真の手

差し出されたその手を麻衣香は…


麻衣香「っ、はい…」

和真「…」


優しく握り返し和真の部屋へ向かった