無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

圭「あの後、部屋を出ようとしたら置いて
あったから」

麻衣香「…っ、ごめんなさい…」

圭「別に責めてないよ」

麻衣香「…」

圭「どうするかは麻衣香ちゃんの意志に
任せてたから」

麻衣香「…はいっ…」

圭「…」


妊娠率を高める例の薬
その薬を麻衣香は飲まなかった

ギリギリまで悩み、飲もうとも思ったが
結局、薬は飲まなかった
何故なら…


圭「でもあの薬、どうして飲まなかったの？」

麻衣香「それは…」

圭「？」

麻衣香「…怖かったから…」

圭「怖い？」

麻衣香「あの薬を飲んで仮に妊娠しても
薬の影響で私の体や生まれてくる子供に
なにかしら影響が出るんじゃないかって
思って、それで…」

圭「子供の健康を第一に考えたんだ」

麻衣香「はいっ…」

圭「そっか」


薬を飲まなかった理由
それは子供の健康を考えてだった
現状、あの薬は一般には出回っておらず
服用には危険が伴う

自分や子供の体、健康を第一に考え
服用するのをやめた麻衣香
だけど圭は…


圭「じゃあ、安全が証明されさえすれば
飲んでくれるんだね」

麻衣香「えっ」


そう簡単には引き下がらなかった