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中出し家族。

第15章 絶望と希望



北川「もう少しですから」

麻衣香「うん」


人目を避けながら遠回りしたり戻ったりして
どうにか玄関まで来る事ができた
あとは用意された車に
乗り込むだけ

だけど車の姿は見当たらず…


北川「…まだ来てないみたい…」

麻衣香「…」

北川「ちょっと外の様子を見てくるので少し
待っててください」

麻衣香「気をつけてください…」

北川「すぐに戻ります」

麻衣香「…」


北川が様子を見に行く事に…


麻衣香「…」


物陰に隠れ北川が戻るのを待っていた麻衣香
そんな麻衣香に気づき近づく
一つの影が…


麻衣香「北川さん、大丈夫かな…」

和真「麻衣、香…」

麻衣香「!?」

和真「なんで、部屋の外にいるんだよ…」

麻衣香「和真さん…」

和真「…」


部屋を出たのがバレないよう
最善の注意を払い、ここまで来たのに
最後の最後、あと一歩のところで見つかって
しまった


和真「まさか、逃げるつもりなのか」

麻衣香「!!」

和真「正気かよ、こんな事がバレたらお前
またこの前みたいに殴られて」

麻衣香「…」

和真「…っ、だから早く部屋に」

麻衣香「戻りません」

和真「麻衣香!?」

麻衣香「親が殺されたんです」

和真「えっ」

麻衣香「私の両親はあの人に、鬼崎健一に
殺された、そして私も…」

和真「…?」

麻衣香「利用価値がなくなれば私もいつか
殺される、だから…」

和真「麻衣香…」

麻衣香「だから戻りません」

和真「…」


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