
中出し家族。
第16章 終わりと始まり
先生「じゃあ自己紹介して」
麻衣香「はいっ、椚麻衣香です、よろしく
お願します」
パチパチパチ(拍手の音)
引っ越しを終え
新たな学校に転入した麻衣香
生前、北川が手配してくれていた為
なんら問題なく、スムーズに転入する事が
出来た
先生「椚の席は…」
麻衣香「…」
先生「鬼頭」
麻衣香「!?」
先生「鬼頭の隣が空いてたな、とりあえず
その席に座ってくれ」
麻衣香「…わかりました…」
鬼頭「鬼頭和也です、わからない事あったら
なんでも聞いて」
麻衣香「ありがとうございます…」
自己紹介された時
一瞬ドキッとしたが彼は違う
ただ名字や名前が少し似てるだけで別人
彼じゃない
麻衣香「…」
あれからもう
数ヶ月が経つというのに
未だに、彼らの事を思い出す時がある
普段、生活してる時に思い出す事はないが
子宮の健診の為に病院に行く時
思い出す事がある
あの時の悪夢のような日々を…
麻衣香「…っ」
彼ら、鬼崎家との関わりはなくなったものの
完全に忘れるまで、もうしばらく
時間がかかりそうだった
(終)
