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いろんなシチュエーションで...

第6章 カメラの前で

「先生もう終わりですか?」
「あ、撮り直したかったか?全部よく撮れたと思ったけど」
「いえ、あっという間だったので」
 どうしよう。何言えばいいかな
「と、撮り直ししたいです」
「わかった」
「先生。次こっちで撮りたいです」
 と言って、飛び込みの真ん中のレーンを指差した。
「別にここでもいいだろ」
「あっちがいいです」
「そんなこだわる必要あるか、まぁいいけど」
 移動して、先生がカメラを構えたので
「ねぇ先生。私を可愛く撮って欲しいです」
「は?何言ってんだよ」
「お願いです」
しばらく先生を見つめた。そしたらおっけいしてくれた。
「もっとアップで撮ってみてください」
 そう言うと先生は近づいてカメラを構えた。私はカメラに笑顔を向けた。
「真剣に撮ってくれますね。先生の真剣な顔いいです」
「また変なこと言ってる」
「ふふっ」

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