扉を開けて AN
第6章 優しさが辛い
「それにしても見違えた、って言うか最初わかんなかったよ。
やっぱさ、ニノちゃん色白だし細いから
女の子の格好も良く似合うよねぇ。
あ、でも女の子にしては背が高いから
モデル体型って言うか、ちょっとカッコイイ感じもして・・・」
まーくんは上機嫌で話してるけど
その言葉は耳からすり抜けていくばかりで
何を言ってるのかちっとも理解できない
だけど もういいや
俺 今度こそ まーくんのことは断ち切ることにする
だって・・・もう、こんなに辛くて悲しい想いはしたくない
これ以上こんな事が続いたら
俺の心臓、ぎゅって潰れちゃいそうなんだもん