扉を開けて AN
第6章 優しさが辛い
まーくんが苦しそうな顔になっていくのを見つめながら
それでも俺は 言葉を止めることが出来ない
心の中では もう止めろ、って思ってんのに
ホントの気持ちとは正反対の言葉が
次々口から零れ出すのを止められないんだ
「何で・・?俺知ってるよ、隣のクラスの子もバスケ部の子も
相葉さんの事狙ってて・・」
「ニノちゃん、俺はホントにいいから。」
「・・・・・・」
フラれたのは俺の方だ
絶望して拗ねてたのも俺の方だ
なのに、何で今
まーくんはこんなに泣きそうな顔してんだ?
もういいから、やめて、って顔
何でまーくんの方がしてんだよ?