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扉を開けて AN

第6章 優しさが辛い



とぼとぼ歩いてちょうど駅まで来たとこだけど
俺は 立ち止まってまーくんの腕を離した


まーくんが どうしたの?って顔で俺を見る
こんな会話をしながらも
ケガしてる俺を送り届けることは
まーくんにとって当然の使命なんだな

でも

「もう大丈夫・・一人で行けるから」
「え?だって松潤ちに行くんでしょ?
俺もそこの駅にチャリ置いてあるから いっしょに行こうよ」

「だけど・・・ほら、潤くんもあんまりべたべたするな、
みたいなこと言ってたじゃん」
「あ・・・じゃ、じゃあ 電車の中では少し離れてるから。ね?」

「・・・・・・それなら・・・」






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