扉を開けて AN
第19章 好きって言うから
19-1
「ふあ~~ぁ・・・おはよぉ・・・」
大あくびをしながらダイニングの椅子を引く
「やだ、雅紀。よく眠れなかったの?」
「う~ん・・・やっぱ緊張してんのかな
なかなか寝付けなかった・・・」
「珍しいわね、雅紀が眠れないなんて。
そんなに大切な試合なの?」
「そりゃね・・・先輩たちとプレー出来る最後の試合だし・・・」
何度かみんなに説明してるのと同じセリフをここでも口にすると
母ちゃんは なるほどね、と納得して
ボリューム満点の朝ご飯を出してくれた