テキストサイズ

扉を開けて AN

第23章 誕生日プレゼント



「カンナ、あの・・・」
「私も残るものは要らないから」

「・・・・・・」
「あ、ごめんね。別に誕生日プレゼントを催促するつもりはないんだけど。
櫻井君は律儀だから 貰いっぱなしは負担に思って
何か返してくれそうな気がして・・・」

「勿論返すよ。いや、返すって言うか
別に負担に思って、って事じゃなく
カンナの誕生日に何か贈りたいとは思ってるから」
「・・・ありがとう」


カンナがこんなことを言うのは 
本音じゃないのかも
そこには何か理由があるのかも

そう感じながらも 俺は何も言えなかった



ストーリーメニュー

TOPTOPへ