扉を開けて AN
第4章 俺の彼女に
「お邪魔しまーす」
「どうぞどうぞ。休みの日に、てゆーか部活後で疲れてるのにごめんな」
「そんなのいいよ。でも、急いでシャワー浴びてきたけど
俺汗臭くないかな」
「ふふっ、まだ髪が濡れてるもんな」
相変わらずのカッコよさで 潤くんが笑い
その手が 俺の髪を指ですくと
何だかドキッとしてしまう
おまけに ぐっと顔を近づけて
俺の鎖骨辺りのにおいを嗅ぎ
「大丈夫、ニノいい匂いだよ」
なんてウインクするもんだから
俺は完全にどぎまぎし、耳が熱を持った
それをごまかすように
出してもらったサイダーをごくんごくんと
一気に飲む
「えっと、それで 今日は・・?」
「うん、実はさ・・・」