
刑事とJK
第15章 徒然シゲ
次の日の昼を過ぎた辺りだった
斉藤はやけに嬉しそうな顔をしていた
藤野は気になって聞いてみた
「なんか良いことあったか?」
「見つけたよ、下坂の居場所」
「本当か!?まだ昨日の今日じゃないか…!!」
「オレにかかればこんなもんよ」
斉藤は藤野の前の席に座り、売店の焼きそばを啜った
それを遠くで聞いていたシゲは焦った
先輩…どうやってそんな情報を手に入れたんだ…?
「で、どこにいた…?」
「コンビニでバイトしてやがったよ、昨日夜中に行ったらたまたま出会った」
強運過ぎるだろ!!!
「まだ捕まえてないのか?」
「んああ、顔を知らなかったからな、本人かどうか確信が持てなくてよ」
焼きそばを平らげた
「だからこっそりバイトの控え室入ったわけよ。そしたら盗まれた鞄と同じのがあった…フロッピーはなかったんだけどな」
「その中身が大事なのになぁ…ってか、もうそいつが犯人ってわかるだろ?捕まえとけよ」
「あんときは眠かったからな、はは」
先輩、なんてのんきなんだ…
シゲはため息をついた
