
刑事とJK
第21章 誘拐事件
「さて、明日にでも来るかなー、斉藤君は」
小泉は機嫌がよさ気だった
藤野さんの話だけを聞いてるうちは、小泉ってもっと不潔そうなイメージがあったけど
今実際に見ると、顔立ちは整っていて、服も汚いとは言えないものを身につけている…
歳は見た感じ30過ぎくらいだけど、その笑った顔はどこか若々しい
だから余計に、こいつが小泉だとはわからなかった
「ゆうひちゃん…って言うんだよね?」
『気安く呼ばないで』
「くくっ
ねぇ、もっと甘えてよ
優しくしてあげるからさ」
『絶対しない!!』
「するよ、
浴衣、すごくそそられるし…」
小泉はゆうひの足元の浴衣をめくった
ふくらはぎを撫で、少しずつ太ももに上がって来る
『触らないで!!』
ゆうひは必死に足を閉じる
「くくっ、冗談だよ」
小泉は手を離した
「明日が楽しみだなぁ」
そう言って、部屋を出て行った
ひとりになったゆうひは、ただただ泣いた
月の光が差し込む部屋で…
