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刑事とJK

第22章 お前が教えてくれた



ゆうひ…!!


ゆうひ…!!!












扉が勢いよく開いた


「ゆうひ…」


『斉藤…』


少し、着ている浴衣が薄汚れてはいたものの

ゆうひは、前見たときと変わっていなかった


斉藤はゆっくり近づき、ゆうひの顔を撫でた



そして縛ってある縄をほどいてやり、ゆうひの身体は自由になった



『…斉藤ぉ…』



そう言ったと同時に、斉藤はゆうひを抱きしめた


『…///』


斉藤の手は震えていた



それを優しく包み込むようにゆうひも、斉藤の背中に手を回す


「よかった…無事で…」



斉藤は何度も何度もゆうひの体をさすった



『ありがとう…ありがとう斉藤…///』



斉藤は一旦ゆうひを離し、顔を見た



「何にも…されてねぇか…?」

「大丈夫だよ、大丈夫だよ…」


斉藤は胸を撫で下ろした


そして言った



「オレ、わかった…"好き"って気持ち…」


『ほんと?』


「ああ、本当に…。
全部、全部お前が教えてくれたんだ…」


『あたしなんて、何にも…してないよ?』



斉藤は首を横に振った



「確かにオレは、村上は好きだった。
憧れとか、オレがあいつを頼りにしてる面があった…」



ゆうひは黙って聞いていた



「でもお前のことは…すげえ守ってやりてぇって思える///」



『…つまり…?』



「だから…」


斉藤は目をキョロキョロさせた


「だから…その…///」


今度は下を向いた


『……?』



「…好きだ…///」




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