
刑事とJK
第4章 ゆうひvision
『今日も来たよ~』
この公園に通うようになって、もう三年くらいかなぁ
相変わらずたくさんの鳥と
相変わらず昼寝の猫と
相変わらず小さい犬
小犬はもちろん、あたしと仲がいい
『また先生に怒られたよ
ほんとうるさいよね』
小犬はあたしの話を聞いてくれる
意味は理解出来てないだろうけど、あたしはずっと話しつづける
『あ、バイトの時間だ
じゃあね』
バイバイすると、小犬はいつもちょっと寂しそうな顔をする
餌付けなんてしたことない
小犬がどうやって空腹を凌いでいるかなんて全然知らない
それでも小犬は三年以上生きている
あたしはそんな小犬にたくましさを感じる
