
刑事とJK
第26章 副担任
もう9月に入った
夏休みなんてあっという間に終わってしまい、ゆうひは今日からまた新学期だ
ちなみに、この前のサプライズパーティーは皆途中でダウンしてしまい、翌朝全員で部屋の片付けをする…
という、なんともシマリのない終わりかたをしたのだった
「おはようゆうひちゃん!!」
と、元気よくあたしの机の前にやって来たのは、友達の佳奈(カナ)だった
今ではあたしの1番の親友で、ちょくちょく話にも出て来てた"友達"が佳奈。
『おはよう佳奈!!
あれ、焼けた?』
「うんーやっぱりわかるか…。おじいちゃんの家遊びに行ってたからさ、畑仕事手伝ったらこうなったの…」
『勉強した?』
「してない!!」
『あたしもっ!!』
ゆうひと佳奈は指を差し合って笑った
だんだん教室には生徒が集まってきて
夏休みは何してたか、だとか、学校めんどくさい、だとか口々にしゃべっていた
その騒がしい教室を静めるのが、毎度のことながら担任の安田だった
安田はいかにも熟練の女教師、という感じだ
「はいもう座るーっ」
ガタガタと音を立てながら、全員急いで自分の席につく
最後のひとりが席についたのを見て、安田は話を始めた
