テキストサイズ

刑事とJK

第26章 副担任






学生はみんな登校する時間だ



斉藤は職員室からその様子を見ていた



あ、ゆうひ


窓から、ゆうひが下を歩いているのが見えた



「…もうすぐ終わらせるからな…」


この犯人探しを終わらせて、また公園行くから…




「何を終わらせるんですか?」


「うわっ、井淵先生…」


突然後ろから話し掛けられ、斉藤は驚いた


「ふふっ、おはようございます」


「おはようございます…あ、井淵先生」


「どうしました?」



斉藤は井淵に耳打ちした


「その、盗撮写真、少し貸してもらえますか?」


「あ、はい…///
でも何で…」


斉藤はニコッと笑った


「何でもっす」


「///」






斉藤は封筒に入った写真を受け取った



「すんません、ありがとうございます」



「いえ…///」







―――――――――――




斉藤は湯井の空いた時間を調べた


今日は湯井は6限目までびっしり授業が入っている

バスケ部の顧問もしているので、夜まで待った








「ふぅ、疲れた…」



独り言を呟きながら、湯井は職員室に戻ってきた



「お疲れ様っす、湯井先生」


斉藤は湯井に話し掛けた



「あ、君は確か…斉藤先生だったかな?」


湯井は少し伸びた髪を手で掻き上げた


うぜえ



「湯井先生、コーヒー入れたんで、よかったらどうぞ」


湯井の机上にはコーヒーの入ったマグカップが置いてあった


「ああ、気が利くじゃないか」


湯井はコーヒーを飲み干し、また机の上に乗せた



「あ、しまった…今から会議だった」


「ご苦労様っす」



斉藤は笑顔で会議に行く湯井を送った



「さてと」



斉藤は手袋をはめ、マグカップを袋に入れた


ストーリーメニュー

TOPTOPへ