
刑事とJK
第28章 初めて
「そういやぁ…もう12時だぞ?」
ゆうひは顔を上げた
『マジで!?』
どうりで眠いわけだ…
『ごめん、気付かなかった!!
帰るね…!!』
ゆうひは荷物をまとめ始めた
「今から帰んのか?
歩きだろ?」
『まぁそうだけど、仕方ないよ』
「18歳未満の深夜徘徊は補導対象だぞ」
『見つからなかったら大丈夫。』
「オレ刑事だぞ?」
ゆうひは手を止めた
『だって…さぁ…』
「泊まってけ」
『///』
「Tシャツくらいなら貸してやるからよ」
『え…だ、だって、泊まるって…///』
つまり…そうなる…って…こと…?///
「んだよ、今までも何回かあったじゃねぇか」
だってそれは、あんたが熱出した時とか、シゲたちがいる時とかだったから!!
『いやいやいやいや、悪いし、帰るって、うん、バイバイ!!』
「警察に突き出すぞ?」
鬼め…!!!
結局ゆうひは、一晩泊めてもらうことにした
「風呂、先入っていいからな。はい、これとこれ」
斉藤はゆうひに、自分のTシャツとズボンを渡した
『あ…うん…///』
ゆうひは浴室に入った
服を脱ぎ、シャワーを浴びる
動作ひとつするのに、いちいちドキドキしている
『ヤバいじゃん…///』
一応、体中念入りに洗っておいた
もしもの時のために…
体を軽くタオルで拭き、重大なことに気が付いた
『下着どうしよう…』
一日来ていた下着をもう一度つける気は起こらない…
かと言って、斉藤の前でノーブラノーパンだなんて…
く…
あたし、覚悟しろ…!!
ゆうひは後者を選択した
